数ある幼児教室の中には、お受験対応だけでなく、のびのびと感性豊かに育てることをメインにしている幼児教室もあります。
ここでは、特に音楽をメインにしたプログラムが人気の幼児教室についてまとめています。
一言で「幼児教室」といっても、実にさまざまな知育スタイルがあります。
お受験での受け答えや礼儀作法などを学ぶエリート養成コースのような幼児教室もありますが、もう少しのびやかに、我が子が楽しんで通える幼児教室を探したい、と考えている家庭は多いものです。
特に0歳から2歳頃までの赤ちゃんや乳幼児には、親子で音やリズムに触れることで、豊かな感性や情操を育てる音楽系の幼児教室がおすすめです。
そこで、音楽を中心とした教材を扱っているおすすめの幼児教室について、以下でご紹介していきます。
「公文式」で有名なくもんが、特に0歳から2歳までのベビーとお母さん向けの幼児教室として運営しているのがBaby Kumonです。
絵本や歌詞のついたCD教材を使い、言葉を理解し始めた赤ちゃんの知育を促すだけでなく、お母さんも赤ちゃんとの上手なコミュニケーションのコツを楽しく学べます。
Baby Kumonでは0歳・1歳・2歳と、年齢ごとに合わせた教材を使っています。
歌詞のついた歌の入ったCDと絵本「うたぶっく&CD」や、可愛いイラストの描かれたカードを使って親子で遊べる「やりとりぶっく」など、
お母さんとの楽しいやり取りを通して赤ちゃんの興味を引き出し、脳の発達を促す教材となっています。
Baby Kumonの幼児教室数は、全国におよそ1万教室。北は北海道から南は沖縄まで、どこに住んでいても、自宅に近い教室を選べるところも大きな魅力の1つです。
Baby Kumonが終わった後は、3歳児用の公文教材を使ってKumonを始めることもできます。
学校が始まるまでは、お絵かきやカードを使ってBaby Kumonの延長のような感覚で楽しく通えます。
小学館が展開している「ドラキッズ」は、大人にも子どもにもおなじみ、ドラえもんをイメージキャラクターにしている幼児教室です。
1歳から6歳までの幼児コースと、小学1~3年までの小学生コースがあり、満1歳から通える「クラス・ベビー」では音楽に合わせて、親子の絆を深めながら赤ちゃんの発達を促すプログラムが人気です。
ドラキッズの幼児コースでは、音楽を通して英語に触れたり、ドラえもんのキャラクターを使った積み木やぬいぐるみなどを使って「できたらいいな」を「できた!」に変える体験ができます。
1歳の間はお母さんと一緒に、2歳以降からは徐々に1人で参加する授業へと移っていきます。
ドラキッズの幼児教室は、一部地域を除き全国展開しています。アクセスの良い大型の商業施設内に開校しているところが多く、幼児教室に参加した後はショッピングや食事も楽しめます。
教室内での学習は「楽習」と呼ばれ、赤ちゃんや子どもが自主的にやりたくなる楽しい教材は、家庭でも楽しく遊べます。
ドラキッズはイードアワード2015幼児教室において、総合満足度で最優秀賞を受賞しています。
講師と教材、授業内容の3つにおいてクオリティが評価されているのは、長年子どもの発達に寄り添ってきた小学館ならではのメソッドといえるでしょう。
ほっぺんくらぶは、学研ゼミで有名な学研が運営する幼児教室です。
0歳から小学6年生までのコースがあり、音楽やリズムに合わせて楽しく学べるママキッズコースから、小学校受験に対応するエリートコースまで幅広く展開しています。
ほっぺんくらぶの0歳児向け「ママベビコース」では、赤ちゃんの五感を刺激して脳を育てる6つのメソッドに加えて、産後のママの体を整えるボディセラピーも行っています。
1歳から始めるママキッズコースでは、歌やリズム遊びで赤ちゃんの表現力や想像力を育てながら、育児に奮闘しているママのためのエクササイズで、産後のキレイをサポートしています。
ほっぺんくらぶでは、ママと一緒に学ぶコースとは別に、1歳から3歳までのちびっこだけを預かる「わくわくコース」も併設しています。
年の違うお友達と関わりながら社会性をはぐくみ、ゆるやかな母子分離が目指せるコースとなっています。
学研ほっぺんくらぶの幼児教室は、北海道から福岡まで、一部エリアを覗いて全国展開しています。
体験教室や入学キャンペーンなども随時行っており、現在も新規教室が続々とオープンしています。
教室ごとに実施されているコースが違うため、詳しくは最寄りの教室へ問い合わせることをおすすめします。
音楽を習わせたいという保護者の想いは様々ですが、音楽教室に通わせることでの、メリットの前に、音楽教室とは一体どのようなところなのか、その特徴についてご紹介します。
音楽教室に関しては、通常のピアノやバイオリンを単体で教えるものと違って、純粋に音楽を楽しめるように教育を行うところが特徴の一つと言えます。
本気でピアノなどを習う場合、ときには厳しいレッスンや教育が行われる場合もありますが、音楽教室は音楽を通して、様々な音楽の楽しさや、音楽を通した子供同士の交流が行われ、そこから様々な学びを得ることを目的とされている場合が多いです。
本格的なピアノやバイオリン教室に通わせる前に、様々な音楽に触れてもらうという意味で、音楽教室へと通わせられるパターンもあるようです。
純粋に、音楽を楽しんでもらうというコンセプトの教室が多いです。
音楽教室では歌を歌ったり、様々な楽器に触れたりすることができます。様々な楽器が触れることによって、子供の自由を尊重することができます。
ピアノ教室などの場合は、文字通りピアノ中心の授業となりますが、音楽教室といった場合には、様々な楽器を触ったり、演奏したり、することが多いです。
音楽教室で、色々な音楽に触れるうちに、子供が本心で何が楽しみになるのかを理解できる機会にもなります。
子供に音楽の教養を身につけさせたいと思っても、家で楽器を一つ一つ買おうと思うと、かなり高額になるため、多くの楽器に触れられるのは、特徴の一つです。
子供には同じ年齢であっても個人差が大きくあります。
音楽教室の場合は、子供のそれぞれのペースに合わせてレッスンすることができるのと、本当に基礎的な部分から教育され、さらに音楽の楽しさを知ることができます。
子供同士の交流というのは、音楽教室だけの特徴ではないですが、同年代のお友達と一緒に音楽を通してコミュニケーションを得ることができます。
音楽教室にもよりますが、クラスのみんなで一つの音楽を演奏するという一体感や、一つの目標に向かって進むという協調性なども尊重されます。
幼稚園や保育園とはまた別のコミュニティで、人との関わりを持つことができます。
続いて、音楽教室に通うことのメリットをご紹介します。
音楽教室の1番のメリットといえるのは「音感の教育」ではないでしょうか。どんな習い事にしても小さな頃からやることに対するメリットは大きいです。
特に音楽は小さな頃から触れておくことで、しっかりとした音感を手に入れることができます。音感は特に、後天的に見つけようと思うと苦労することが多いので、音楽教室に通い、音に接する機会が増えることで音感が鍛えられていきます。
日本の小学校、中学校、高校では、それぞれに音楽の授業がありますので、小さな頃から音感やリズム感を鍛えられるというのは、このような教育の遅れを取らない、という部分でもメリットとなります。
一見関係ないように見える「言語能力」に関しても、音楽を習うことで成長する可能性があります。
音楽教室に通って、様々な楽器の様々な音階に触れる機会が増えますので、音を聞き取る能力という部分が向上します。
音をそれぞれの音階に聞き分けたりする能力が向上されることは、言葉を聞き取る能力の発達も意味します。小さな頃から色々な音、を聞き分けられる練習をしておくことで、言語を聞きとる能力も向上されます。
英語を勉強するときに、自分で単語を覚えるよりも、ネイティブの人の言葉がなんと言っているのかを理解することが大切、と良く言われますが、聞き取る能力が上がるというのは、語学力の向上の可能性も秘めているのです。
音楽教室では様々な楽器に触れることができますが、その中でも打楽器系を学ぶことで、リズム感を鍛えることができます。実はこのリズム感というのは、運動能力に関係すると言われ、音楽に小さな頃から触れ、リズム感を鍛えるのは大切なことなのです。
例えばドラムのような足や手が違う動きをするもの、バラバラなリズムを刻むものなどがありますが、このような楽器には、複雑な体の動きを身につけるメリットもあります。リズム感と運動能力も必要になりますので、相対的に運動能力が向上することに繋が理ます。
一見関係ないような運動能力も、音楽教室に通い、音・リズムに触れることで向上する可能性があるのです。
音楽を学び自分で演奏することで表現力を学ぶことができます。さらに、幼稚園や保育園などとは違う環境、人、との関わりの中で新しいコミュニケーションが生まれ、自分がどう考えているのか、自分が他人の中でどういう存在なのか、などの表現力も身につけることができます。
単純に音楽の基礎能力だけでなく、知能、運動能力、心、に至るまで、様々な部分の力を伸ばすことができるのが「幼児系音楽教室」のメリットと言えます。
メリットと同じように、音楽教室へ通うことによってマイナスになることもあります。
公的な学校と違って、音楽教室などは通わせるために毎月月謝がかかります。これはしょうがないことでもあるのですが、音楽教室などは場所によって、費用も高めです。
また、音楽教室の場合は、設備費や教材費、またはコンサートの時の衣装代など、いろいな付属のお金がかかる場合もあります。ただ通うだけの費用ではなく、そのほかにどんなお金がかかるのかは、入学する前にある程度把握しておくことが大切です。
音楽教室の場合は、たくさんの子供たちと一緒に音楽を習って行くことになります。もちろん、個人のペースに合わせて調整してくれる配慮もありますが、あくまでもグループレッスンの場合、どうしてもスキルに差が出てきます。
個人レッスンとは違い、一人一人の苦手な部分全てに対応することは難しいため、じっくりと音楽のスキルを磨かせたいという場合には、ちょっと満足できない部分も出てくるかもしれません。
特に色々な楽器を少しずつ覚えたり、ピアノではなく電子ピアノやエレクトーンなどを使って教育を進めて行くことになりますので、ピアノを専門的に習わせたい、バイオリンを本格的に始めたい、という人にとっては満足できないこともあります。
音楽教室でのグループレッスンの場合は、保護者の方のレッスン中に付き添いが必要なケースが多いです。子供を預けて、ちょっと出かけたいということができないので、買い物などの時間が押されてしまい、時間がロスしてしまう場合もあります。
小さな兄弟とかがいる場合はさらに難しく、胸に抱いたまましばらく待合室などで待っておかなければなりません。
子供は良く病気にかかってしまうのですが、そんなときにレッスンを一回休むと、次にレッスンを受けるときには、周りと差ができてしまう場合も少なくありません。
そこで、子供のモチベーションも下がってしまい、辞めてしまうケースもあります。
グループレッスンは振替レッスンが受けれないことも多く、お金が無駄になってしまう場合もあります。
音楽を使った知育に力を入れている幼児教室は、子どもだけでなく、親も一緒に楽しみながら学べるコースを設けています。
また、子どもが大きくなってからも通える教室もあるので、長期的な知育を考えている方にもオススメです。